自転車は、通勤や買い物などに利用する移動手段の一つです。
ちょっとした距離の移動や道幅が狭い道路を移動する際に便利ですが、自力で漕ぐ必要があり、使用者の負担が大きいです。
自転車で移動することが多いけど、漕ぐの大変という人にオススメなのが電動アシスト自転車です。
電動アシスト自転車は、モーターの力でアシストしてくれるため、通常の自転車よりもラクに移動することができます。
通常の自転車と同じように、チャイルドシートをつけることで子どもを乗せて移動することもできます。
本記事では、通常の自転車と電動アシスト自転車の違いや、電動アシスト自転車のメリット・デメリットについて紹介します。
本記事を読むことで、電動アシスト自転車の魅力がわかります。
本記事は、2024年12月時点の情報をもとに作成しています。
電動アシスト自転車とは
電動アシスト自転車は、バッテリーとモーターが搭載されている自転車です。
ペダルをこぐ力をアシストしてくれるため、通常の自転車よりもラクに移動することができます。
種類によって形状などは異なりますが、シティーバイク(ママチャリ)にバッテリーとモーターが付いているものが多いです。
通常の自転車と電動アシスト自転車の違い
通常の自転車と電動アシスト自転車の違いをまとめました。
| 項目 | 通常の自転車 | 電動アシスト自転車 |
|---|---|---|
| モーター・バッテリーの有無 | なし | あり |
| 移動の負担 | 自力 | モーターがアシスト |
| 車体の重さ | 軽い | 重い |
| 価格 | 手頃な価格 | 高価 |
通常の自転車と電動アシスト自転車の最も大きな違いは、「モーター・バッテリーが付いているどうか」です。
電動アシスト自転車には、モーターとバッテリーが付いています。
通常の自転車は、自転車を漕ぐときは自力で漕がないといけないため、坂道や長い距離の移動が大変な場合があります。
電動アシスト自転車は、モーターがアシストしてくれるため、坂道や長い距離でもラクに移動することができます。
ただし、電動アシスト自転車は通常の自転車に比べて、「重い」、「価格が高い」という特徴があります。
通常の自転車は20kg前後のものが多いですが、電動アシスト自転車は30kg前後と通常の自転車よりも10kgほど重いものが多いです。
また、通常の自転車は、1万円〜5万円前後のものが多いですが、電動アシスト自転車は10万円〜20万円前後と通常の自転車よりも価格が高いです。
電動アシスト自転車は必要？
通常の自転車を使っている人にとっては、通常の自転車よりも重く、価格も高い電動アシスト自転車はあまり魅力的ではないかもしれません。
しかし、一度使いはじめると、電動アシスト自転車の便利さを実感することができます。
通常の自転車には戻れないくらい快適です。
特に、子育て中のママ・パパにとっては、電動アシスト自転車はとても強い味方です。
電動アシスト自転車には、通常の自転車と同じようにチャイルドシートを取り付けて、子どもを乗せることができます。
子どもを乗せて自転車を漕ぐ場合、自分一人の場合よりも体力が必要です。
電動アシスト自転車を使うことで、子どもを乗せた状態でも、ラクに移動することができるようになります。
電動アシスト自転車には、次の4つのメリットがあります。
- 坂道や長距離でもラクに移動できる
- 重い荷物や子どもを乗せても負担が少ない
- 運動もできて、健康的
- 環境にやさしく、経済的
坂道や長距離でもラクに移動できる
電動アシスト自転車は、モーターのアシストによって坂道や長距離の移動でも、ペダルを軽く漕ぐだけでスムーズに進むことができます。
通常の自転車であれば、自転車を押して移動しないといけないような坂道でも、自転車に乗ったまま移動することができます。
また、長距離の移動でも、通常の自転車よりもラクに移動することができます。
電動アシスト自転車を使うことで、体力の負担が大幅に軽減されます。
家に帰るまでに上り坂がある人や、スーパーや勤務先までの距離が長い人にとっては、特にメリットを感じやすいです。
重い荷物や子どもを乗せても負担が少ない
重い荷物や子どもを乗せる場合は、自分だけの場合に比べて負担が大きいです。
普通でも大変な坂道や長距離の移動が、さらに大変になります。
電動アシスト自転車を使うことで、重い荷物や子どもを乗せる場合でもスムーズに進むことができます。
重い荷物や子どもを乗せる場合の負担が軽減されます。
運動もできて、健康的
普段は電車や車を使っているという人でも、電車で数駅分の距離や車で10分程度の距離の場合は、電動アシスト自転車に切り替えることもできます。
電動アシスト自転車は、モーターがアシストしてくれますが、自分でもある程度自転車を漕ぐ必要があります。
電動アシスト自転車に切り替えることで、運動もできるため、健康的です。
環境にやさしく、経済的
電動アシスト自転車は、ガソリンを使用せずにCO2排出量ないため、環境にもやさしいです。
バッテリーの充電費用はかかりますが、ガソリン代に比べると安いため、ランニングコストが抑えられて経済的です。
便利な電動アシスト自転車ですが、いくつかのデメリットもあります。
- 購入費用が高い
- バッテリーの充電が手間
- 車体が重く、駐輪が大変
- 自分で漕ぐことも必要
購入費用が高い
電動アシスト自転車の最も大きなデメリットは、購入費用が高いことです。
通常の自転車に比べて、電動アシスト自転車は価格が高いです。
安価なモデルでも10万円以上しますし、チャイルドシート付きの子乗せモデルの場合は20万円前後が相場です。
電動アシスト自転車を購入する際は、最初に大きな費用がかかることがデメリットです。
【購入前に知っておきたい】電動アシスト自転車・子乗せ電動アシスト自転車の相場
バッテリーの充電が手間
電動アシスト自転車は、定期的にバッテリーの充電が必要です。
バッテリーを充電するには自転車からバッテリーを外す必要がありますが、多くの自転車ではバッテリーにロックが付いているため、ロックを解除して充電するのがめんどくさいと感じることがあります。
通勤などで長距離を移動する場合は、毎日バッテリー充電が必要になることもあり、バッテリーの充電が負担になります。
車体が重く、駐輪が大変
電動アシスト自転車は、モーターとバッテリーが付いているため、通常の自転車に比べて車体が重いです。
通常の自転車は20kg前後のものが多いですが、電動アシスト自転車は30kg前後と通常の自転車よりも10kgほど重いものが多いです。
車体が重いため、駐輪が大変になることがあります。
特に、駅やマンションなどの2段になっている駐輪場にとめる際は、慣れや工夫が必要です。
自分で漕ぐことも必要
電動アシスト自転車のアシストは、法律で定められた速度制限（時速24km以下）までしか機能しません。
また、あくまでアシスト(補助)してくれる機能のため、自分でも自転車を漕ぐ必要があります。
通常の自転車よりも負担は少ないですが、自動で進む車やバイクに比べると、体力が必要になります。
電動アシスト自転車を選ぶ際のポイント
電動アシスト自転車を選ぶ際には、次の3つのポイントを確認すると選びやすいです。
- メーカー
- 用途
- 最大走行距離
メーカー
電動アシスト自転車は、いくつかのメーカーがあります。
信頼性の高いメーカーを選ぶことで、安心して長期間使用できます。
用途
電動アシスト自転車は、用途によって特徴や機能などが異なります。
買い物用、通勤用、スポーツタイプなど、用途にあわせたモデルを選ぶのがオススメです。
最大走行距離
電動アシスト自転車は、メーカーや車種によって最大走行距離(1回の充電でどれくらい走行できるか)が異なります。
最大走行距離の長い自転車の方が、充電回数が少なくなるため、手間が軽減されます。
最大走行距離は、電動アシスト自転車を選ぶ際の重要なポイントです。
子乗せ電動アシスト自転車を選ぶ際のポイント
チャイルドシート付きの子乗せ電動アシスト自転車の場合は、次の3つのポイントを確認することで選びやすくなります。
- メーカー
3大メーカー or 3大メーカー以外 - チャイルドシートの標準装備
最初からチャイルドシート or 後からチャイルドシート - チャイルドシートの位置
前(フロント)チャイルドシート or 後(リア)チャイルドシート
メーカー
電動アシスト自転車の3大メーカーは、次の3つのメーカーです。
- ブリヂストン (BRIDGESTONE)
- パナソニック (Panasonic)
- ヤマハ (YAMAHA)
3大メーカー以外にも電動アシスト自転車を販売しているメーカーはありますが、はじめて電動アシスト自転車を購入する場合は3大メーカーの自転車がオススメです。
チャイルドシートの標準装備
子乗せ電動アシスト自転車には、最初からチャイルドシートが付いている自転車と、後からチャイルドシートを取り付けできる自転車の2種類があります。
それぞれ、次のようなメリット・デメリットがあります。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 最初から チャイルドシート付きの 自転車を購入する | ・取り付けが不要 ・トータルの費用は安くなる場合がある ・子ども2人乗せができる | ・初期費用が高額 ・車種が限られる |
| 後から チャイルドシートを 取り付ける | ・初期費用を抑えられる ・車種の選択肢が多い | ・取り付けが手間 ・トータルの費用は高くなる場合がある ・取り付けができない車種もある |
後からチャイルドシートを取り付けることもできますが、手間も大きいため、はじめて電動アシスト自転車を購入する場合は最初からチャイルドシートが付いている自転車を購入するのがオススメです。
チャイルドシートの位置
子乗せ電動アシスト自転車のチャイルドシートには、前(フロント)と後(リア)の2種類があります。
それぞれ、次のようなメリット・デメリットがあります。
| チャイルドシート | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 前(フロント) | ・月齢が小さい場合でも使える ・常に子どもの様子を確認できる | ・後(リア)よりも使える期間が短い ・ハンドル操作がしづらい場合がある ・前カゴが使えない場合がある |
| 後(リア) | ・前(フロント)よりも使える期間が長い ・走行中に視界が遮られることがない ・前カゴが使える | ・ある程度の月齢が必要 ・子どもの様子を確認しづらい |
どちらがよいか迷う場合は、より使える期間の長い「後(リア)」がオススメです。
ただし、後(リア)の場合は、2歳からでないと使えないものもあるので、子どもが1歳の場合には注意が必要です。
子乗せ電動アシスト自転車の選び方については、下記の記事で詳しく紹介しています。
【保存版】子乗せ電動アシスト自転車の選び方・オススメ車種を紹介
自転車本体
電動アシスト自転車は、雨に濡れても大丈夫なように設計されています。
ただし、鉄製のチェーンやサドルなどは、濡れたまま放置するとサビてしまうことがあります。
また、ハンドルに付いているリモコンは、濡れた状態が続くとうまく動かなくなることもあります。
雨の中で長時間使用することや、屋外に長時間放置するのは避ける方がよいです。
バッテリー
バッテリーは高温多湿を避け、定期的に充電することで寿命を延ばせます。
定期的なメンテナンス
タイヤの空気圧、ブレーキの効き具合などを定期的にチェックすることで、安全に使用できます。
購入方法の選択肢
電動アシスト自転車を購入するには、次の3つの方法があります。
- 自転車ショップ
- 家電量販店
- ネットショップ
それぞれ、次のようなメリット・デメリットがあります。
| 購入方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 自転車ショップのセール | ・安心感がある ・購入後のメンテナンスが依頼しやすい ・店員さんに質問できる | ・セールの実施可否がショップによって異なる ・期間が限られる ・売り切れの場合がある |
| 家電量販店 | ・安い価格で購入できる場合がある ・ポイントがもらえる | ・取り扱いのないお店もある ・持って帰るのが大変 ・メンテナンスを依頼しづらい |
| ネットショップ | ・安い価格で購入できる場合がある ・ポイントがもらえる ・クーポンが使える | ・実物が見れない ・メンテナンスを依頼しづらい |
オススメの購入方法
電動アシスト自転車を購入する場合は、ネットショップで購入するのがオススメです。
ただし、ネットショップで購入した場合は、購入後のメンテナンスは別のショップに依頼する必要があり、依頼しづらいことがあります。
そこでオススメなのが、「ネットショップで購入+店頭受取」という方法です。
「ネットショップで購入+店頭受取」は、ネットショップで購入した電動アシスト自転車を自転車ショップで受け取る方法です。
通常のネットショップの場合は購入した電動アシスト自転車は自宅に配送されますが、店頭受取が可能なショップの場合は、店頭受取を選択することで、最寄りの自転車ショップで電動アシスト自転車を受け取ることができます。
「ネットショップで購入+店頭受取」は、ネットショップで購入する場合と自転車ショップで購入する場合のイイとこ取りをした方法です。
「ネットショップで購入+店頭受取」については、下記の記事で詳しく紹介しています。
【保存版】損しない！電動アシスト自転車を安く購入する方法まとめ
ここからは、チャイルドシート付きの子乗せ電動アシスト自転車のオススメ車種を紹介します。
- 【後(リア)チャイルドシート】ビッケ モブ dd (ブリジストン)
- 【前(フロント)チャイルドシート】ギュット・クルーム・DX (パナソニック)
【後(リア)チャイルドシート】ビッケ モブ dd (ブリジストン)
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オススメ車種の1つ目は、「ビッケ モブ dd」です。
ビッケ モブ ddは、後(リア)にチャイルドシートが付いているブリヂストンの電動アシスト自転車です。
ビッケ モブ ddの特徴
- フロント24インチ、リア20インチのタイヤ
- 最大走行距離: 180km
- 両輪駆動
- カーボンベルト
フロント24インチ、リア20インチのタイヤで、安定感があります。
最大走行距離は、エコモード時で180kmです。
独自の機能としては、力強い走りができる両輪駆動、乗り降りがしやすい低床フレームがあります。
また、チェーンではなく、カーボンベルトなのも特徴です。
ビッケ モブ ddのオススメポイント
- 最大走行距離が長い
- カーボンベルトのためメンテナンスがラク
走りながら充電できる機能を搭載しており、最大走行距離が180kmと他のメーカーの電動アシスト自転車と比べても長い距離を走行可能です。
また、カーボンベルトのため錆びたり、切れたりしにくく、メンテナンスがラクなのも魅力です。
【前(フロント)チャイルドシート】ギュット・クルーム・DX (パナソニック)
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オススメ車種の2つ目は、「ギュット・クルーム・DX」です。
ギュット・クルーム・DXは、前(フロント)にチャイルドシートが付いているパナソニックの電動アシスト自転車です。
「ビッケ モブ dd」は、最大走行距離が長い、メンテナンスがラクというメリットがありますが、対象年齢が2歳以上です。
1歳から使いたい、前(フロント)チャイルドシートの方がよいという人には、ギュット・クルーム・DXがオススメです。
ギュット・クルーム・DXの特徴
- 20インチのタイヤ
- 最大走行距離: 86km
- こぎ出し・坂道もアシスト
- Combiとコラボしたチャイルドシート
20インチのタイヤで、安定感があります。
最大走行距離はロングモード時で86kmです。
独自の機能としては、こぎ出し・坂道もアシストしてくれるカルパワードライブユニットや、乗り降りがしやすい低床フレームがあります。
また、Combiとコラボしたチャイルドシートが付いているのも特徴です。
ギュット・クルーム・DXのオススメポイント
- 最大走行距離が長い
- サンシェード付きのチャイルドシート
最大走行距離は86kmと、パナソニックの電動アシスト自転車の中では長い距離を走行できます。
また、チャイルドシートには日差しよけのためのサンシェードが付いているのも魅力です。
電動アシスト自転車の寿命はどれくらい？
一般的には5〜10年程度ですが、メンテナンス次第で長持ちします。
バッテリーの交換費用は？
バッテリー交換は2〜4万円程度が相場です。
雨の日の使用は可能？
防水設計されているモデルがほとんどなので、基本的には使用可能です。
ただし、濡れたまま放置すると、サビてしまったり、リモコンが壊れてしまうことがあるため、雨の中で長時間使用することや、屋外に長時間放置するのは避ける方がよいです。
本記事では、通常の自転車と電動アシスト自転車の違いや、電動アシスト自転車のメリット・デメリットについて紹介しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、「【快適ライフ】子育て世代にオススメ！電動アシスト自転車の魅力解説」でした。
